
こんにちわ!ライフケアコーポレーションの藤本です!
火災や水害、その他の災害はいつ起きてしまうかわからないものです。
普段は気を付けていたけど、「何かの拍子に火災に至った・トイレの水が逆流してきて家の中が汚れてしまった」など、
いつ降りかかるかわからない災害に備えて、ある程度の知識は身に着けておくに越したことはないと思います。
しかし「いざという時に実際にどうしたらいいのかわからなくなってしまう」
「業者に言われるがままリフォーム工事を先行したが故に、後々次の災害につながってしまった」
上記の例は、実際によくあるお話です。
今回の作業は、上記の例を未然に防ぐことができた作業事例となります。
十勝(士幌方面)にて、
下水が詰まり、家の中に汚水が逆流してしまったため、
「清掃・消臭」と「カビが繁殖してしまわないよう防カビ作業」のご依頼でした。
被害の状況
建物の地下部分もお部屋として使っている住宅で、
ある日を境に、トイレの隙間部分から水が室内に流れてきてしまう状況が続いたようです。
お住まいになっているご夫婦は「自宅の欠陥なのか」と考え、地道に少しずつ水をすくう作業を行っていたのですが、
日が経つにつれて水の量が多くなり、地下のお部屋全体が水位3㎝のところまで上昇したとのことです。
「これはおかしい!!」と考えたご夫婦は、役所の方に現地に来てもらいました。
状況を確認してもらったところ、建物の外にある配管に異常があり、それが原因で室内に汚水が逆流してしまったようです。
必要な作業内容
役所の方が総出で汚水を処理してくれていたみたいで、現地に到着してみると見た目的には汚水はないように感じました。
しかし床にはカーペットが敷いてあり、長靴無しでは歩けない状況になっていました。
床だけではなく壁にも汚水が浸透している状況で、被害の深刻さを目の当たりにしました。
お住まいのご夫婦から「汚水が付着したものはもう使いたくないから処分して欲しい」という希望と、
現場の状況から判断した結果、必要な作業内容は以下の通りになりました。
2.床から約100cm(汚水が浸透していない部分まで)の壁解体
3.汚水付着の中から処分希望の物撤去
4.室内の空間除菌
5.室内の乾燥作業
6.撤去した壁部分の復旧をするための下地処理
7.壁の復旧
8.消臭剤噴霧
9.オゾン脱臭
以上は大まかな記載となりますが、この内容で即日ご依頼いただきました。
カーペットには接着剤が使用されており、剥がす作業だけでも一苦労でした。
さらには汚水を多く含んでいるため、重たくニオイもきついものでした。
石膏ボードが汚水で柔らかくなってしまっているがため、クロスを剥がそうとすると石膏ボードまで一緒に剥がれてしまう部分がありました。
廃材や処分するものに関しては役所の方が責任をもって処分してくれるため、少しでも分別の手間がかからないよう慎重に作業を行いました。
壁の解体に関しては、余分な部分を痛めてしまわないように切り込みを入れて、必要な部分の解体を行いました。
役所が指定したクロス屋さんが一連の作業後に入るとのことだったので、なるべく下地処理が大変にならないよう直線でカット致しました。
壁解体と並行して、薬剤を浸透させる前に、床の表面に付着している汚れを隅々まで除去し磨きあげました。
表面に付着している汚れがコンクリート内部に浸透していかないようにするためです。
トイレに関しては一番の原因箇所ということもあってか、床を解体してみると下地部分もかなり水分を吸っており、木材が腐っている状況になっていました。
もちろんニオイ自体も強烈な悪臭が漂っていて「根本的な原因を解決しない限り悪臭の発生は続くだろう」と痛感しました。
木材はすべて撤去、土部分も可能な範囲に関しては撤去して、乾燥・消臭剤の散布・防臭シートの設置も行いました。
お見積もりの範疇からはみ出している部分もございましたが、作業内容の根本は「ニオイを消すため」そして「カビの増殖を防ぐため」の2点です。
ですので、これらの作業は追加料金をいただかずに行いました。
壁の解体が終わると、目視でもカビがひどいところがあったので、カビの除去作業も行いました。
また、今後カビが生えないように防カビ剤の塗布も行いました。
お部屋全体に消臭剤を散布・オゾン脱臭・換気作業を何度か繰り返して、今回の作業は終了となりました。
この作業の後は、リフォームを担当している役所指定の業者さんがクロスの張り替えやトイレの復旧を行っていただきました。
大変な水害であったものの、地下の部屋は無事元の状態に戻り、お住まいになられているご夫婦も元の生活に戻ることができました。
仮にぼくたちの作業を行わず、リフォームだけを先行してやってしまった場合、
根本的な原因を解決していないため、数日で悪臭が漂ってきたり、ひどいカビが健康被害を及ぼしていた可能性もあります。
今回のブログを見てくれた方の中に「リフォーム前に適切な処置を行っておくのがいかに大事なことか」と共感してくれたら幸いと思います。
また、水害、火災などいつ起きるかわからない状況に対応するためにも、ご自身が入られている保険の中身も今一度再確認することをお勧めします。
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