皆様こんにちはライフケアコーポレーションの青木です。
北海道全体の感染者数は減少傾向ですが、東京都では感染者の増加傾向がみられる状況です。コロナウィルスが日常化して慣れてきてしまっている今、落ち着いているこの時期に再度どんなウィルスなのかを調べてみました。
ウイルスは多数の種類に分類され、新型コロナウイルスは『エンベロープウイルス』という種類に分類されます。エンベロープというのは英語で『包み』、『おおい』などを意味しており、ウイルスの核となる部分が膜につつまれている構造を取っていることに由来しています。この膜を壊すことによりウイルスは死にます。アルコールタイプの除菌液や塩化ベンザルコニウムに代表される界面活性剤タイプの除菌液はこの膜を破壊することにより、ウイルスを失活化(死ぬこと)させます。
菌とウイルスの違いについては、一般的に言われる菌(細菌)は栄養を摂取してエネルギーを生産するという生命活動を行っています。対してウイルスは自分自身で生命活動を行うことができず、繁殖することができません。新型コロナウイルスはウイルスに分類されるため、人間に感染し力を借りることによって繁殖していきます。つまり人間に感染させなければ繁殖することができないということなのです。この事からもいかに人の往来を減らし、感染者数を減少させることがウイルスへの対抗策として重要かがよくわかります。
よく目にする言葉で、消毒とは菌を害のない状態まで無毒化することで、除菌とは菌を対象から取り除いて数を減らすことです。
厚生労働省のホームページ内にある『新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について』を見ると物に対する方法と、人間の手指に対する方法とに分けられています。物に対してはアルコールのほかに熱水や次亜塩素酸、界面活性剤(洗剤)など多数の方法が記載されていますが、手指に対しては手洗いおよびアルコール消毒のみとなっています。アルコールの濃度については70~95%となっています。手洗いは石鹸やハンドソープを使用して10秒もみ洗いし流水で15秒すすぐと1万分の1にウイルスの数を減らすことができます。ウイルス自体を失活させる消毒効果と水流でウイルスを手から洗い流す除菌効果が期待されます。手洗いの後さらに消毒液を使用する必要はありません。
以上、あらためて予防の為の参考になればと思います。