ライフケアコーポレーションの谷です。
今回私がお伺いしたのは、北海道内の地方の町で3LDKの道営の賃貸アパートでした。
0. はじめに
ご不幸にもリビングにて孤独死をされたご様子で、死後1ヶ月以上経過した後にご近所の方の通報で発見されたとのことでした。
現場に入りますとご遺体こそありませんが、独特な腐敗臭が鼻を突き、マスクをしていてもはっきりわかる状態でした。
その匂いはリビングに染みついているようでもありました。
冬の始めの訪問で、ご遺体に群がったハエは既に飢えと寒さで死んでいましたが、全てのお部屋床や窓の下などにハエの死骸が大量にありました。
1. 現場確認
お亡くなりになった方は身寄りもなく、今回ご依頼先でもある役場のご担当者様と確認を行いました。
入室してすぐ目に飛び込んだのは、黒ずんだ染みがリビングの床に広がる光景でした。
そこから立ち上っているだろう独特な匂いも強めに感じられる状況でした。
役場の方と受注内容の確認を終え、実際の作業を開始することとなりました。
(※お見積りは既に別担当者が行っていましたが、私が現場に入室したのは初日でした)
(※今回弊社が受注した内容は『遺品整理』と『特殊清掃』ですが、間取りの割にご遺品が少なめで貴重品の仕分けのほとんども既に終わっていた状況でした。またご遺品整理は全て廃棄とのご指示でしたので遺品整理については割愛させていただきます)
2. 消毒と汚染物の除去
第一に、現場内の消毒剤噴霧と体液除去を塩素系の専用薬剤を用いて行いました。
同時に、害虫除去(主にハエです)を行い、自分たちの身も感染症から守るよう作業環境を整えました。
現場の状況で順番も多少変わりますが、今回はご遺品も全て廃棄との事でしたので、ご遺品にも消毒剤を散布し、ご遺品の搬出廃棄を優先しました。
(※体液が染みた床剤や臭いが染み付いた壁紙撤去を優先させる場合もございます)
3. 床材・壁紙の除去
体液が染みてしまった床材(今回はクッションフロアでした)と臭いが染みた天井や壁のクロスを全て除去しました。
剥がした壁紙などは、臭いが近隣の方に漏れ出さないようしっかり密閉した後、搬出しました。

4. 消臭作業
消臭用の薬剤を現場内部全体的に噴霧しました。また建具は念入りに拭き上げを行いました。
この作業は木材部、塗装箇所、金属部や既に生活環境下で経年劣化している箇所など各所で薬剤の影響が違うので、とても気を遣いました。
消毒剤噴霧で湿度を上げて、さらに送風機で粒子にエネルギーを与え、オゾン発生器を稼働させます。
オゾンショックトリートメント法にて、臭気を分解させます。
この作業を異臭がしなくなるまで繰り返し行います。

5. 原状回復
汚染部分を撤去した箇所の復旧を、内装業者に引き渡します。
(※復旧作業やハウスクリーニングは、弊社で賜ることも可能です)
まとめ
3LDKの孤独死現場は広さと汚染範囲の大きさから、作業時間も費用もかさみやすいです。
特殊清掃は、汚染物撤去・消毒・消臭・原状回復を一体的に行う専門作業であり、衛生環境を回復し、周囲への影響を防ぐ重要な役割を担っていることを知って頂けますと幸いです。