最近においについて勉強しているライフケアコーポレーションの南山です。
トップの写真は、火災があった現場で消臭作業をしているところです。
パイプを覆っている断熱材が焼けてて、剥き出しになっていますね。
煤臭さ(すすくささ)がなかなかしつこいのですよ…。
「におい物質の濃度」と「人間の感じる強さ」との間には、フェヒナーの法則があるとのことです。
「人間の感覚量」は「刺激量」の「対数に比例」するというものです。
ここから急に数学の時間ですが、ついてこれますでしょうか?
なるべくかみ砕いて説明してみます。
まず「比例」というのは「一方が2倍,3倍,4倍…になると、もう一方も2倍,3倍,4倍…になる」という規則性の名前です。
例えば、仕事量が倍になると疲労度も倍になりますね。
これが比例の関係です。
仕事量 | 4時間 | ←半分← | 8時間 | →2倍→ | 16時間 |
人間の疲労度 | 50 | ←半分← | 100 | →2倍→ | 200 |
「対数に比例」というのは、①1②10③100④1000…の関係で「一方が10倍,100倍,1000倍…になると、もう一方は2倍,3倍,4倍…になる」というものです。
(かなりかみ砕いています…正確には10のn乗という表現をします)
刺激量 | 10% | ←10分の1← | 100% | →10倍→ | 1000% |
人間の感覚量 | 50 | ←半分← | 100 | →2倍→ | 200 |
この法則で考えていくと、火災現場に100%あった煤を10%までに減らしても(90%分減らしても)、人はにおいが半分に減ったとしか感じないということです。
消臭というのは、本当に大変な仕事だと感じています。
ただ、言い換えれば「においがなくなったというのは、臭いの元をほぼ除去できた!」と言い切ることもできるわけです。
私たちはこの残り10%を如何にして減らしていくか、既存の方法だけでなく新たな方法も日々模索し取り入れながら作業にあたっています。
常に自分をアップデートしていきながら上を目指せたら嬉しく思います。